2012年2月11日土曜日

みんなで話すと楽しいね

みた(1)G1サミットに行く、と言ったらみんな「えっ」と驚いているので、それで、そんなに有名な会議なのか、と思った。掘義人さんがさそってくださったから、それじゃあ行くか、と何も考えずに来たのである。

みた(2)堀義人さんとは、「エコノミスト」のフォーラムで討論したのがちゃんとお目にかかった最初で、そのときずいぶんと丁々発止やりあったので、東京支局長が「あれは一年間で一番おもしろいセッションだった」とあとでメールをよこした。

みた(3)その時、堀さんの率直なものいいとか、自分の意見をきちんと表現するお人柄に惹かれていたので堀さんがやっている会議だったら面白いだろうと、何も考えずに八戸から三沢に向かっていたら、会場についた。古牧温泉というのがあって、今は星野リゾートになっているという。

みた(4)会場に着いて、参加者名簿の入ったプログラムをもらったら、なるほど、有名な人とか力がある人がたくさんいる。堀さんは「日本のダボス」を目指してG1を立ち上げたのだそうだ。とりあえず、友人のウィリアム斎藤がやっているセッションに行こうと思った。そこでやらかしてしまった。

みた(5)セッションの議論の行き方が、どうにも納得がいかず、マグマがふつふつとたまっていたところに、ある参加者の方の中国の語り方にもう我慢ができなくなって、「おりゃあ」とちゃぶ台返しをしてしまった。ウィリアム、すまん。でも、噴火して、G1と仲良くなれた気がする。

みた(6)そのあとのクラウドとソーシャルのセッションでも実は噴火のマグマがたまっていたのだけれども、手元でやっていたある内職に気をとられて、つい発言するの忘れてしまった。だから、ここにかわりに書いて置こうと思います。

みた(7)どうも、日本のネット・ベンチャーはアメリカに比べるとスケール感が問題あると思う。ネットだというだけで、やっていることは案外チマチマしている。これはみんな感じていることだよね。サブカル的なコンテンツ生成力を、スケール劣等から質の優越へと転化するきっかけにできるかどうか。

みた(8)セッションで爆発したかったことは、日本のネット・ビジネスは確かにサブカル的吸引力においては優れているけど、大学や政府といった「エスタブリッシュメント」が無傷で残って国の競争力を下げていることについて。サブカル立派、エスタブリッシュメント無残。これが今の日本。

みた(9)夜の食事会でも、さすがにメンバーがそろっていて、楽しい議論ができました。堀義人さんは「面白い人が集まるだけで、そこから何かが始まる」と考えているらしいけど、確かにそうかもしれない。みんなで話すと楽しいね。今日も爆発をしないように気をつけよう。