2012年2月22日水曜日

本番に強くなるためには、どうすればいいですか

ほど(1)ツイートで、これから受験だ、という人が目立つ。大学入試は本番を迎えている。そこで、今朝は、大学入試や就職試験などの「本番」において、どうやって強い人になるか、自分の実力をいかんなく発揮するかということについて考察してみたいと思う。

ほど(2)本番は、どうしてもプレッシャーがかかる。それに負けると、実力を発揮できないで終わってしまう。そうならないためには、普段から、本番以上の プレッシャーを自分にかけて練習しておくといい。そうすると、速い球ばかり見ていれば球が遅く見えるように、本番を乗り切ることができる。

ほど(3)過去問を解くのも、だらだらやってはいけない。本番と同じ制限時間で、あるいはもっと短いくらいの時間で、「これが本番で、これで入試が決ま る」くらいのプレッシャーをかけてやる。ふだんからそうしていれば、本番になっても、「なんだ、またあれかよ」と余裕になる。

ほど(4)一般に、プレッシャーは自分で自分にかけて、自分でコントロールするのが良い。他人や外部からかけられるプレッシャーは制御不能なので暴走しやすい。練習のときから、自分に良いプレッシャーをかけ、それを楽しむくらいでやれば、本番に強い人になれる。

ほど(5)本番で緊張するという人がいるけれども、緊張は一つの才能である。自分が何を求められているか、何をしなければならないか分かっているから緊張する。緊張する人が、それを乗りこえると、本番に本当につよい、素晴らしいパフォーマーになることも実際多い。

ほど(6)本番で最高のパフォーマンスを発揮するためには、「集中しているけどリラックスしている」フロー状態になるのが良い。緊張していることを集中し ていることと混同してはいけない。微笑みがうかぶくらいの余裕で、しかし最高の集中をしているときに人は最高の能力を発揮するのだ。

ほど(7)フロー状態になるためには、自分の実力とその時の課題が、高いところで一致していなければならない。つまり、普段の努力、修練はやはり怠っては ならない。その上で、本番では、集中しているけどリラックスしている、まるで空を雲が流れるような境地を目指せば良いのである。

ほど(8)なぜ、本番で緊張してはならないのか。脳が最高の力を発揮するためには、「脱抑制」する必要があるからである。脱抑制すれば、蛇口をひねれば水が出てくるように、実力が遺憾なく発揮できる。緊張すると、せっかくの回路のはたらきが阻害されてしまう。

ほど(9)一番必要なのは、「根拠のない自信」。これまでそれだけの準備をして来たのだから、必ずうまくいくという根拠のない自信が、本番における最高のパフォーマンスを導く。逆に言えば、本番までの日々においてそれだけの準備をするように、決して怠ってはならない。