2011年10月14日金曜日

「フォローワーの反応のしなやかさと迅速さが、リーダーを作り上げる」ことについての連続ツイート

ふり(1)TEDにおけるDerek Siversの講演「How to start a movement」(http://bit.ly/gmJ4Xp 、日本語字幕もあり)は、リーダーを作る上でのフォロワーの大切さを話したものだけれど、反射神経は大切だと思う。

ふり(2)裸で踊っているやつがいる。それを見て、オレもやろう、と思って参加するやつがいる。誰もフォローしなければ、単なるバカ者。フォローワーが現れて、初めて意味がある。問題は、フォロワーの反射神経の速さとしなやかさだ。

ふり(3)日本病の本質は、人が肩書きや組織で判断して、自分の感性を信じないし磨かないことだろう。ああそうですか、って名刺を見ていて、相手の人間を見ていない。裸のその人を見て感じる能力がなかったら、迅速フォローなんてできるかよ!

ふり(4)誰がどの大学出ているとかそんなことで人を判断しない。実際に話して、どれくらいのヴィジョンがあるか、見識があるか、そういう判断を即座にしなやかにできる人たちの集まっている社会はイイネ! そういう楽器は、大きな音を奏でるぜ。ばんばんばん! ぽんぽんぽん!

ふり(5)白洲正子さんは今やカリスマになっているが、白洲さんは自分の目で全て確かめ、自分の感性で良い悪いを判断した。至宝『日月山水図屏風』は白洲さんによって「再発見」されたものだが、そんな風に自分の感性を磨かないで、人生に何の意味があるんだろう。

ふり(6)お墨付きが好きな人たちがいる。ノーベル賞、世界遺産、国宝、うんちゃらなんちゃら。そんなものがなくても、自分で価値を判断できる人たちが集まっていないと、なかなか新しいことをやるリーダーは出てこないわね。だって、誰もついてきてくれないんだから。

ふり(7)メディアもさ、権威とかお墨付きで活字の大きさ決めたりしなければいいのにね。きっと、裸になるのがこわいんだろうね。生まれたときは、みんな裸なのに。すべての子どもは、しなやかな感性を持っている。そして、自分で好きなものを選んでいる。一生そうだったらいいね。

ふり(8)大河ドラマに恨みはないけどさ、「今年はこれをやってます!」っていうような感じで、観光地の宣伝をしているのを見ていると、絶望するよね。コマーシャリズムは世の常ながら、どこがいいか悪いかくらい、自分で判断しろよ!

ふり(9)日本病の本質は、人々が自分で感じ、判断しなくなっているところにあるのでしょう。でも、治すのは簡単だよ。子どもの時に戻ればいいんだから。手始めにDerek Siversのビデオを見ればいい。何の保証もない裸踊りに参加するその勇気さえあれば、リーダーはきっと現れる。

※ ここに掲載している内容は茂木健一郎さん(@kenichiromogi)のTwitterからの転載です。