2012年3月25日日曜日

速くやりなよ。もたもたするな

はも(1)コスタリカに行ったとき、ガソリンスタンドの近くの高い木を、あれを見てみろと現地の人が言うから、見上げてみたら、そこにナマケモノがいた。ナマケモノと言っても、上るときは上って、はるか上の方でまったりとくつろいでいる。へえ、すごいな、と思いながら見上げていた。


はも(2)それで、ナマケモノは、ふだんはゆったり動いているのだけれども、何かをするときだけは速く動くのだという。ヒントは、速く動かないと、気持ちが良くないのだという。へえ、と考えていたら、答えを教えてくれた。かゆくて自分をかくときには、速く手を動かすというのだ。


はも(3)ナマケモノじゃなくても、ある程度のスピードがないと気持ちがよくない、ということはある。それで、日本全体がナマケモノになっている今、スピード感は大切だと思う。いろいろな意見があってもいい、立場が異なっていてもいい、ただ、スピード感は最低限ないと、今の時代に合わない。


はも(4)もともと、ITの発展によって、ドッグイヤーだとかマウスイヤーだと言われていたのだった。それが、日本だけは、沈滞していてこれじゃあスロスイヤー(ナマケモノの年月)だ。ばっかみたいだよね。何もせずに、模様眺めで。批判されても黙っていて。ナマケモノで卑怯者の集まりだ。


はも(5)それで、橋下徹さん(@t_ishin)のことだけど、その政策について賛成、反対があるのは民主主義なんだから当然として、間違いなく賞賛されるべきことは、そのスピード感。ニュースの画像で橋下さんがぱっと歩いてきていきなりしゃべり出すのを見て、この人はわかっていると思った。


はも(6)日本はもたもたし過ぎである。まさにナマケモノの国。たとえば、消費税の問題にしてもね、英国では、いちいち議会で議論しなくて、ある幅の中では財務大臣が政策として税率を決定できるんだよ。あんなものはね、国会で法案として議論すべきものじゃないんだ。


はも(7)消費税の税率を、財務大臣が政策として上げ下げする。その評価、審判は次の総選挙で有権者がやればいいんであって、国会でもたもた議論するような性質の問題ではない。国会で審議したら、野党(自民党)は、反対のスタンスをとるに決まっているじゃないか。ムダなんだよ。


はも(7)電子書籍への移行にしても、電子教科書にしても、大学改革にしても、とにかく日本はもたもたし過ぎ。ゆっくり考えるべき問題はあるよ。しかしね、ぐずぐずしていても仕方がない問題もある。そんなことにもぐずぐずして、何もしないことの言い訳に使っている。まさに、ナマケモノの国だ。


はも(8)日本は、身体のあちこちがかゆいんでしょ。ナマケモノだって、身体をかいかいするときは、速く手を動かすんだ。だって、そうじゃないと、気持ちがよくないから。気持ちがいいスピードというものを、日本のエスタブリッシュメントと言われている人たちは忘れている。ナマケモノだからね。


はも(9)大学入試なんて、とっとと変えればいいんだよ。新卒一括採用も、とっとと廃止すればいい。何をぐずぐずしているんだろうね。ナマケモノの論理は、じっとしていることこそが善。エネルギー節約ってやつかい。でもね、自分の身体をかいかいするときは、速く手を動かした方が気持ちいいよ。