2011年11月5日土曜日

「噴火はなるべくしないほうがいいけど、義憤の場合は仕方がないわね」の連続ツイート

ふぎ(1)昨日、Tokyo Designers Weekでセッションがあって、やるのはやめよう、と思っていたんだけど、やっぱり噴火してしまった。しょうがないよね。いろいろ前提になっていることが受け入れられないから、どぱーっとやっちまう。 http://bit.ly/tr115t

ふぎ(2)だけど、ぼくは、絶対に私憤では噴火しないようにしている。どんなにバカにされても、アホだとか間抜けだと言われても、ああそうですかと笑っている。ぼくが噴火するのは、義憤だけ。かっこつけているようだけど、実際にそうなのです。

ふぎ(3)義憤とは何か。世の中はこうあるべきなのに、その方がもっと自由になれるし、楽しいのに、そうなっていない。そういう時にばーっと噴火する。仕方がないよね。だって、せっかく生きているのに、もったいないんだもん。

ふぎ(4)梅田望夫さんに聞いた話。アメリカでのインターネットのメンターだった人が、ある時、ソフトを買ったらフロッピーディスクに入って来たので、目 の前でその包装や箱をずたずたに切り刻んだ。「こんなのは意味がない。意味があるのはこのフロッピーの中の情報だけだ。」

ふぎ(5)当時は、まだインターネットがそれほど普及していなかったから、ソフトウェアをダウンロードして買うという習慣もなかったけど、その人は大げさにフロッピーが包装されて送られてくることに耐えられなかった。そういう「噴火」は、意味のある噴火だと思う。

ふぎ(6)ぼくには、新卒一括採用が耐えられない。世の中はそんなもんだよ、としたり顔に言うバカがいるが、本当に狂っていると思う。なんの正義も、合理 性もない。くるくるパーだ。みんなもっと自由に、創造的になれるのに、バカどもが下らない人工的な制度を押しつけて、みんなを不幸にしている。

ふぎ(7)テレビ番組をとっととネットで配信しないことも、意味がわからない。BBCのように、全部iPlayerで配信したらいいと思う。著作権がどうのこうの、と言い訳するやつらの意味がわからない。実際にBBCがiやっているのに、なぜできないんだ!?

ふぎ(8)外国人や、フリーランスの方に部屋を貸す時に、「連帯保証人」をつけろとかいうやつらも、全く意味がわからない。大家が家賃をとりっぱぐれるか ら、とかΩ理屈をしたり顔で言うやつがいるが、そのことで、日本の社会や経済がいかに流動性を失っているか、それが見えない愚鈍が信じられぬ。

ふぎ(9)というわけで、ちょっと3ツイートくらい義憤でフォースが乱れましたが、日本をもっと良くしたい、という熱情なので、ご容赦。怒りを感じないや つは、オレは信用しない。このままではこの国は沈むからね。沈むのに、まあ、そう怒らないで、とか言っている人は、ぼくの友達ではありません。

※ ここに掲載している内容は茂木健一郎さん(@kenichiromogi)のTwitterからの転載です。