2011年11月6日日曜日

「どうせ国が沈んでいくんだったら、明るく勝手にやろうぜという若者が指数関数的に増えていく」ことについての連続ツイート

どあ(1)ふりかえってみると、私はこの二年くらい? ずっと日本の課題を論じてきたように思う。グローバル化とインターネットという文明の二大潮流に適 応できないこと。それが、このところ、少し気分が変わってきた。もうどうせダメなんだったら、手を動かそうという気分に。

どあ(2)インターネット、グローバル化が何を意味するかと言えば、個人でもできることがたくさんあるということである。たとえば、一人ひとりがメディア・カンパニーになる。どんな情報を拾って、考え、発信するか。それで、ささやかだけど、世の中に波が広がっていく。

どあ(3)大学、官公庁、メディア。日本の中に、ダメなものはたくさんあって、おそらく今後も劇的な改善は期待できないけれど、よく考えたら、そういう恐竜たちの足元で、自分はちいさなほ乳類としてちょこまか動き回れる。やれることなんて、いくらでもあるんだってば。

どあ(4)昨日、浅草演芸ホールの会長さんのお話をうかがっていて、それはアルクの藤多さんがアレンジしてくださった機会だったけど、そうか、オレは、勝 手にジャーナリストだってできるんだ、と改めて思った。既成のメディアが拾わないネタだって、自分でいくらでも書けるじゃん。

どあ(5)大学のカリキュラムははっきり言って終わっているけど(入試問題はもちろミイラ化)、それに文句言ってなくて、勝手に自分たちでつくればいい じゃん。今の世界を生きるために必要な教養の体系を、勝手につくって発表していけばいいんだ。そしたら、大学がコピーするさあ。

どあ(6)これからの日本は、だんだん売るものがなくなって、エネルギーの調達コストも上がるし、いい大学−>いい企業という「エスタブリッシュメント」 のパイも減ってくる。どうせダメなんだったら、「クラブに入れてくれ」と言っていないで、無視して勝手にやればいいさあ。

どあ(7)昨日都築響一さんも言ってたけど、「クラブ」への入会の試験のやり方が悪いとか、クラブの運営規則がよくないとか言っていないで、そもそもクラブそのものを無視しちゃえばいい。ネット×グローバル化で、やれること、やるべきことはいくらでもあるんだよね。

どあ(8)どうせ国が沈むんだったら、むしろ底抜けに明るくやってしまえばいい、これが私の結論。エスタブリッシュメントには、もう何も期待しません。勝手に恐竜やっていてください。就活もしません。自分たちでやります。そんな若者が、徐々に増えてきているように思う。

どあ(9)だからね、日本の未来は、ものすごく明るい。大学入試も、就活も、メディアの体たらくも、行政の相変わらずの非効率も、一切無視して勝手にやる 若者が、これから指数関数的に増えてくる。彼らが日本を救う。そしたら、恐竜さんたちにも、少しは心地の良いねぐらを提供できるでしょう!

※ ここに掲載している内容は茂木健一郎さん(@kenichiromogi)のTwitterからの転載です。