2011年12月30日金曜日

受験生へのエール

じえ(1)受験生は、年明けから始まる入試のために、一生懸命がんばっていることだろう。そこで、受験生たちに、こんな風に勉強したらいい、というヒントのようなものを書いて、応援メッセージとしたい!

じえ(2)まず、「自分は受かる」という根拠のない自信を持つこと。そして、それを裏付ける努力をすること。ただし、睡眠不足はよくない。疲れたら眠る。できれば、目覚ましなしで自然に目が覚めるようにすると、睡眠サイクルとして無理がない。

じえ(3)「本番」で望ましいのは、集中しているけれどリラックスしているという、「フロー状態」で問題にのぞむこと。そうすれば最大の実力を発揮できる。「緊張」と「集中」は違う。むしろ、微笑みが浮かぶくらいの余裕で、しかし目の前の問題に集中しよう。

じえ(4)本番に強くなるためには、ふだんから自分に負荷(プレッシャー)をかける練習をしておくこと。たとえば、本番と同じ時間配分、あるいはそれより短い時間で問題を解いてみる。そのとき、「これが本番だ」と自分に言い聞かせて、必死になってがんばってみる。

じえ(5)練習の時から、自分にプレッシャーをかけ、それでも集中してリラックスしている「フロー状態」を保つことができたら、本番では実力を発揮でき る。普段から速い球を見ていれば、本番の球はかえってゆっくり動いているくらいに見える。プレッシャーは自分でかけて調節しよう。

じえ(6)時間を区切って勉強をすること(タイム・プレッシャー法)は、さまざまな意味で有効である。まず、自分への負荷を調整できる。また、時間を区切 ることで、より多様な勉強ができる。また、脳内資源の配分にかかわる背外側前頭前皮質を、より高度に使うきっかけになる。

じえ(7)受験日当日は、とにかく一生懸命やって、その後は見直しをしよう。特に、英語や数学においては、ケアレスミスもあるから、見直しが肝心。国語 は、最初にこれだ、と思った答えを直すと間違うこともあるから、考えすぎないことも肝要。早とちりは、時間をかけると発見できることもある。

じえ(8)受験勉強に疲れたら、ぱっと切り替えて気分転換をすることも大切。お風呂に入ったり、トイレにいったり、コンビニへの買い物など、どうせしなけ ればならないことを、気分転換の句読点に使うのが良い。「煮詰まってきたな」と感じたら、早めに判断して転換することで効率が上がる。

じえ(9)そして、一番大切なこと。ベストを尽くして、それでもし落ちてしまっても、人生が終わるわけではない。受験は、一つのものさし。受かる方がいい けれども、落ちてもまた人生。親や周囲の人は、落ちた時にどう声をかけてあげるか、その心づもりが大切。でも、きっと受かるさガンバレ。

※ ここに掲載している内容は茂木健一郎さん(@kenichiromogi)のTwitterからの転載です。